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教科書の不思議 [日記]

小学生の教科書を見ていると、変だなあ、と思うことがたくさんあります。用語の使い方が不自然に感じる箇所もあるし、dL(デシリットル)という単位も、小学校を卒業して以来、使ったことがないのですが、これは勉強する必要はあるんでしょうか。

それから、出版社によりますが、算数の教科書の中には、「関係図」なるものを採用して、それを使って考えさせるものがあるんです。
例えば、「3本ずつ花を入れた花瓶が4つあったら、全部で花は何本ですか。」っていう問題に、わざわざその関係を表すメモみたいな図を描かせるんです。こんな感じです。

花瓶一つに入れた花の数  → 全部の花の数
     3本      ×4

思考の手順を表す、といえばいいんでしょうか...この図にも正解、不正解があり、先生が指定した内容や順序で描かなければいけなくなります。

この「関係図」の問題点は、「どのようにでも描ける余地がある」ことです。子どもから見れば、何をどういう順番で描いても良さそうに見えます。その点、数学的な厳密さには欠けると言っていいでしょう。

算数でよく使われる線分図の場合は、二つ以上のものの量や長さの関係を視覚的に把握するのに役立ちます。また、同じ問題から何種類もの線分図が描けるということは、あまりありません。

その一方で、関係図の場合は「いろいろな形に描けてしまう」分、非常に分かりにくく、数学的にもあまり意味がないように思われます。こんなもので子どもを混乱させてどうするのかなあ。こういうメモ的なものを描きたい子は描けばいいけど、解き方として全員に強制するのはどうかなあ、と思うのです。
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